滅罪の聖女

二つ名滅罪の聖女
名前ヴァルヴァラ
種族美徳の天使
位階第二位階・智天使(ケルビム)
性別
年齢40(没時)
身長160cm
所属地上

概要

三鼎世界エートスで「滅罪の聖女」として広く慕われていた人物。
正義感が強く、真面目かつ不器用で融通を利かせるのは得意ではなかった。
十種の美徳の力を持ち、特にその精神性の通り「正義」の力を活用して悪人の成敗や、悪魔に取り憑かれた人々の救済に尽力していた。

しかしある時、魔界から湧く悪魔に悩む村民たちに嵌められ、魔界へと落とされてしまう。
その後、その村には一切の悪魔が現れなくなった……。が、その十数年後に村は一瞬にして巨大なクレーターと化し、その中心にはヴァルヴァラの墓が建てられていた。
神罰なのか、聖女自身の意志によるものなのか、あるいは悪魔の仕業なのか、真相は不明である。

……なお聖女が過剰に頼られ神聖視されていたため、期待に応えるよう立ち振る舞っていた面もあり、彼女の等身大の姿を知るものは極僅か。本来は明るく少し変わった人だった。

能力

体力魔力※筋力器用敏捷知力精神幸運属性
S-(SS)B+ASASSB

※魔力はなし。代わりに神力を所有・使用する。

剣術:A

戦闘が主な役割ではなかったものの、戦闘技術と経験は高く、騎士のような王道の剣捌きを持つ。

天の祝福:SS

三鼎世界エートスにて魔に染まる人間界を危惧した世界の意思が与えた力。
その者の善性に応じて『美徳』と呼ばれる力が発現する。
種族が天使になり、悪魔、大罪に対して特効を持つ。大罪の悪魔ならば両方を乗算。
精神性と練度によってランクアップし、基礎ステータスや神力が向上する。

『正義』

悪を許さない心から目覚めた美徳その1。
光でできた武器を生成し、その形状を自由に変化させることができる。
攻撃力は神造の特級アーティファクトに匹敵し、主に騎士剣として使用される。

『破邪顕正〈ユースティティア〉』

武器に光を収束させて聖属性の光芒を放つスキル。
威力と飛距離は込める神力の量に比例する。
無数の斬撃を重ねて飛ばす、または超広範囲に薙ぎ払いを放つなど、応用を利かせて使用する。

支配領域 旧き最高善『レトロ・ト・アリストン』

世界を塗り替える力、支配領域。
彼女の場合、『信仰』のスキルによって自身の存在を強大化することで発動する。
範囲内の存在は善であればあるほど強化され、存在が悪であるほど弱体化、消滅する。
絶対的な正義であり、無慈悲で皮肉な、かつての彼女の誤ち。

最高善の女神

二つ名最高善の女神
名前ヴァルヴァラ
種族神格
位階中位神格
性別
年齢40(没時)
身長160cm
所属神界

概要

「滅罪の聖女」として信仰を集め、その善性が認められたことから、ダンスレ世界に取り込まれた際に女神として昇華された。
しかし、魔界に身を投じて悪魔を止めた伝承、そして「滅罪」の二つ名を持つ側面ばかりが取り上げられた布教のせいで、『善のために魔を討ち滅ぼす神』として名が広まってしまう。
結果として『プシュコマキア』をはじめとする悪魔を憎む者達に信仰され、在り方が歪んでしまった。
現在では、悪魔を滅ぼす邪神のような存在へと成れ果てている。

元の人物と乖離した神格となったため、反発心を持った聖女の魂は「聖女」と「女神」とで二つに分かたれてしまった。
聖女の魂は「最も自身と近い人物の、意思表示ができる端末」に宿っている。

備考

いわゆる前時代の重要キャラ。彼女は死の間際こう語った。「善も悪も、結局はただの一側面だった」と。